The Golden Era 黄金時代. 不器用に生きながらも自分を貫いた女の話し

最近見た映画の中で印象深く心に響いたた映画の1つに
The Golden Era [ 黃金時代 ].  中国映画 ・ があります。

なんの予備知識もなくJALの飛行機の中で見てしまい
周りに人がいるのに涙を流してしまった映画です。
関係ないけどJALの映画のチョイスはかなりセンスがいいと思います。

中国の東北地方にうまれたシャオの人生を中国の歴史と共に描いている作品。

1911年生まれのシャオは10代で不倫をして男と駆け落ちをしてしまう。
男は駆け落ちした先の宿で、妊娠したシャオを置いて逃げてしまう。

宿代が無くなり、行き場のないシャオは文章を書いて新聞社におくる。
そこで働いていた新聞記者と出会い恋に落ちる。
身ごもった子供を近所の人にあげてしまい新しい男との生活をはじめる。

その後、彼女は「生死の場」という地方に生きる女たちの苦しみを描いた小説を
書いたそうだ。

たぶんこの映画をみた人のほとんどはシャオに共感ができないかもしれない。

監督がなぜ彼女を描きたかったのかも分からないかもしれない。

シャオはぶっ壊れた女にしか見えないかもしれない。

シャオは並外れた文才をもち、才能豊かな作家だったのに
1人では人生を全くサバイバルできない。

男に依存していたわけでもないけど、
1人で生きていけるような女というタイプでもない。

私は

それでも彼女は全力で自分を貫いたと感じる






日中戦争が最も激しい時代で、
多くの作家が抗日作品を書くなか、
シャオは人間の内面を描いた小説だけを書いてたらしい。

映画の中でのシャオの台詞が美しく、
またそんな言葉を30代前半の女性が語ることが、
とても切なくて哀しくなりながらも、
シャオのことをもっと知りたくて、
小説を探してみたけど、
シャオの作品は日本で翻訳されておらず、
なんとか某大学のPDFでシャオの小説が読めた。

シャオは物にも土地にもお金にも執着せず、
お金を持っていれば気前よく使ってしまう。

ただ目の前にいる男を愛し、男に守られ、
間が感じるあらゆる感情を小説で表現することだけを
求めていた。

抗日作品や政治的な記事ばかりが注目されるなか、
シャオは人間の内面を表現することを貫きとおした。

シャオは外の戦争よりも内面の戦争を伝えたかったのかもしれない。

あの時代に女が自由に生きるには「ぶっ壊れる」ことしか出来なかったのかもしれない。

ぶっ壊れたシャオの映画を見た後に、
ふと想いだしたドキュメンタリー作品がある。

NHKで無名のフジコ・ヘミングウェイのドキュメンタリーを見た時の感覚、
そう、あの感覚にとても近いものがあった。
その作品は今でも私のお気に入りのDVDだ。

私はぶっ壊れててもリアルに生きる女の方が好きなのかもしれない。

■残念なことにこの作品は日本字幕つきのDVDが販売されてないようです。

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